おまとめローン

貸金業法の改正で少なくなりましたが、それ以前からキャッシングを利用している人の中に、複数社から借入をしてしまい、多重債務になっている人も少なくありません。多重債務から抜け出すには、借金を1本化してしまう事が最善の方法です。

 

最近は、消費者金融や銀行カードローンもまとめる事に重点を置いて、顧客の獲得に努力しています。そういったことを解消するための商品として「おまとめローン」があるのですが、中にこれを利用して詐欺を働く業者が増えています。

 

そういった被害にあわない為にも

  • 「どういった手口でだますのか」
  • 「どこでまとめるのが一番安全か」

などを知っておけば、まとめる事が有ってもトラブルに巻き込まれる心配はありません。

 

≪目次≫

  1. 「おまとめ」とは
  2. ・おまとめのメリット・デメリット

  3. おまとめローン詐欺の手口
  4. ・おまとめローン詐欺を回避するには

  5. どこでまとめるかが重要
  6. ・まとめる前にシミュレーション
    ・消費者金融の「おまとめローン」
    ・銀行カードローンで「おまとめ」

  7. おまとめに成功したら
  8. まとめ

 

「おまとめ」とは

「おまとめ」をする目的は、多重債務を一つにまとめ、毎月発生する支払の負担を減らし、利息を含めた総返済額を少なくするいうのが、第一の目的です。

 

「おまとめ」の方法は、金利の低い金融機関から新たな融資を受け、現在借りている複数社へ全額返済(完済)するという方法です。

 

おまとめのメリット・デメリット

「おまとめ」が出来れば多くのメリットが生まれますが、反面デメリットも発生します。

 

「おまとめ」出来た時のメリット

  • 金利の低いところへ借り換える事で総返済額を少なくできる
  • キャッシング会社の返済日がそれぞれ違うため、返済日を常に気にしていなければならないのが返済日を1日にまとめることで仕事に集中できる
  • おまとめ」で借り換えができれば新たな返済計画が立てられるので、楽な返済ができるようになる
  • 債務整理ではないので、信用情報に傷がつかない

といった多くのメリットが生まれます。

 

「おまとめ」で発生するデメリット

「おまとめ」で借り換える時は、現在の金利より低い金利で借りる事が最優先ですが、申込先によっては金利の差がそれほど見込めない場合があります。

 

キャッシング会社は、貸し倒れのリスクが高いと思われる債務者には、高い金利で貸付しますが、現状が多重債務の状態になっている債務者は、貸し倒れのリスクが高いと判断されることが多く、金利は思っているほど低くはならない事も少なくないようです。

 

また、「おまとめ」で借り換えをする時、新たな返済計画で返済を続ける事になりますが、これが返ってデメリットになる場合があります。それは、今まで苦しい返済を続けてきたので、新たな返済計画を立てるのなら、毎月返済を少なくして楽な返済をしたいと考えた場合で、これまで支払ってきた毎月返済を極端に少なくすると、返済期間が長くなり、利息が増えることで今より総返済額が増えてしまう事もあります。

 

新たな返済計画を立てる時は「返済シミュレーション」などを利用して、「おまとめ」をした場合と、現状を比較してみる事が重要です。

 

おまとめローン詐欺の手口

 

メリットの多い「おまとめローン」ですが、これを悪用した詐欺が増えています。おまとめローン詐欺を働くのは、もっぱら中小の貸金業者と言われています。

 

そこで彼らの詐欺の手口をまとめてみました。

 

手数料や手付金だけをだまし取る。

おまとめローン詐欺の手口で一番多いのが「手数料や手付金をだまし取る」という方法で、魅力的な広告をダイレクトメールや新聞広告で勧誘してきます。「借金の一本化を手伝う」というだけで、実際に一本化はせず、最初に手数料や手付金だけを取ると、後は連絡が取れなくなるという手口で、この手口の場合、詐欺自体はあっという間に終わります。

 

申し込みの電話をかけてすぐに手付金を払った場合、手付金を支払うと、ものの1時間程度で終わる事もあります。彼らが要求してくる金額は1万円~数万円程度の少額で手付金を払わせることが多いです。

 

実際にどのくらいの金額を要求されるかは業者によりますが、基本的に「警察に訴えられない程度」の金額というのは、共通しています。

 

実際に一本化までする手口

おまとめローン詐欺のもう一つの手口は「実際に借金の一本化をする」というもので、一本化させておいて、その後あらゆる理不尽な事を要求してくるという手口です。普通ならこうした要求はできないのですが、最初の段階で何か契約書を書かせることが多いです。このパターンのおまとめローン詐欺は、いろいろな手口があります。

 

その一つに、「コンサル料」のような名目で「毎月一定の手数料を取る」というパターンがあります。つまり「借金の一本化の相談に乗ってあげますが、私たちは単発のコンサルティングはしていません。借金の一本化をする為には、年間の契約が必要です」というような契約を結ばせる手口です。

 

ちょっと考えるだけでも「おかしい」と誰でも気づきますが、例えば「当社でおまとめをご利用いただく場合、「おまとめのコンサルティング」という名目でやらせていただいております」と言う事なら、納得してしまうかもしれません。そして、そのコンサルの契約書に「年間契約」と書かれていたら、普通は確かに、支払いの義務が生じると思ってしまう人が多いようです。

 

おまとめローン詐欺を回避するには

このような「おまとめローン詐欺」を回避するには、甘い広告や借り易いというイメージの宣伝に手を出さない事が一番です。

  • 低金利を強調している広告や宣伝
  • 審査なしで借り換え可能。
  • 高額融資の借り換え可能

と言うような、好条件の勧誘をしているところは、要注意です。そして、怪しいと思った時は、絶対に手を出さない事です。

 

正規の業者かどうかを調べる方法

貸金業を営む場合は、国や都道府県に貸金業としての登録が義務付けられています。また、貸金業者が広告を掲載する時は登録番号や商号、所在地、代表者名、代表電話番号などを明示しなければなりません。

 

もし、利用しようと思う業者が有れば、その登録番号や商号、所在地、代表者名、代表電話番号など、その記載内容を控えておいて、金融庁のホームページにある「登録貸金業者情報検索サービス」から登録番号や商号などを入力して検索すると、該当する貸金業者があれば表示されます。検索結果の内容と広告の記載内容が違うときは正規の消費者金融ではないので、連絡をとってはいけません。

 

日本貸金業協会でも業者名、電話番号、住所、FAX番号を入力するだけで「悪徳業者の検索」が可能なので、怪しいと思った時は、まず調べてみましょう。

 

しかし、詐欺の手口はますます巧妙さを増しています。まずは、過剰な好条件で宣伝している業者には、絶対連絡を取らないという心掛けが重要になります。

 

どこでまとめるかが重要

「おまとめローン詐欺」とはどういうものかは理解して頂けたと思います。基本的に「そんな甘い話はどこにもない」と言うのが現実です。「おまとめ」は消費者金融の「おまとめローン」や銀行カードローンでも「おまとめ」が出来ます。出来る事なら、大手消費者金融や、銀行カードローンなら安全ですし、間違っても騙されるという事はありません。

 

消費者金融の「おまとめローン」

「消費者金融は総量規制で融資限度額は年収の3分の1以内と言う決まりが有るので、それ以上は貸してもらえないのでは?」と言う心配をする人もいますが、「おまとめローン」に関しては、何の問題もありません「総量規制」には「除外項目」と「例外項目」がありこれらに該当する場合は、総量規制の対象外になります。

 

「例外項目」の中に「顧客に一方的有利となる借換え」があり、「例外貸付」は、借入残高として算入しますが、例外的に年収の3分の1を超えている場合でも、返済の能力があると判断した時は、貸付けができるというものです。

 

この「例外項目」に該当するのが「おまとめローン」や「借り換えローン」などの商品で、例えば年収が300万円ある人が、すでに3社から150万円を借入れている場合、これを一本化するために低金利のキャッシング会社へ借り換えたい場合、すでにこの借入残高は年収の3分の1を越えていますが、この超えた部分の50万円について、返済できると判断した場合は、貸しても良いという事になります。

 

これが例外の貸付けにあたります。

 

まとめる前にシミュレーション

「おまとめローン」など借り換えをする時、融資限度額も大きくなるため、一般ローンに比べて審査はさらに厳しくなります。消費者金融の「おまとめローン」や、銀行カードローンでおまとめをしようと思えば、条件が厳しくなるので、ある程度の属性が必要になります。銀行カードローンの中には、年収制限を設けているところもあり、そういったカードローンはある程度の年収がなければ申込できません。

 

ですから、パートやアルバイトなど、収入の多くない人は厳しくなる可能性がありますが、「おまとめは絶対無理」というわけでもないので、おまとめを進めている銀行を探し、「借入診断」などを利用して、事前に申込が可能かどうかを試してみる必要が有ります。また「返済シミュレーション」で、現在の状況がどれだけ改善されるのかも調べる事も重要です。

 

大手消費者金融の「おまとめローン」

大手消費者金融には「おまとめローン」や「借り換えローン」が用意されています。

 

消費者金融 商品名 年利 融資限度額 返済回数
プロミス おまとめローン 4.5%~17.8% 1~500万円 1~120回
アコム 借換え専用ローン 7.7%~18.0% 1~300万円 2回~162回
アイフル かりかえMAX 12.0%~17.5% 1~300万円 最長10年
アイフル おまとめMAX 12.0%~15.0% 1~300万円 最長10年

 

  • プロミスの「おまとめローン」は商品として用意されていませんが、店頭窓口や自動契約機から申込が出来ます。
  • アコムの「借り換え専用ローン」を申込む方法は、まずアコムのフリーコールへ連絡して、店頭窓口か自動契約機で手続きをする事になります。
  • アイフルの「かりかえMAX」はアイフルを始めて利用する人の商品で、「おまとめMAX」はすでにアイフルを利用している方なら申込が出来ます。

※プロミス、アコムの申込はインターネット申込が利用できません。

 

借入金額で金利は変わる

 

現在の法定金利は、貸金業法で厳密に定められているのでこれを超えた金利は法律で厳しく罰せられます。具体的には、借入れが10万円未満の場合は20%、10万円から100万円未満は18%、100万円を超える場合は15%を超えて、利率を設定してはいけないと規制されています。

 

ですから、上の表では上限金利17.8%や18.0%となっていますが、借入が100万円を超えた場合は15.0%以下の設定になります。

 

おまとめローンや借り換えローンは新規借入ができなくなる

「おまとめローン」や「借り換えローン」の商品で契約すると、借りたお金は、申込者の名前で現在借りている各社に一括返済されます。ほとんどの場合、契約で返済が終わるまで新たな借入してはいけないという内容で借りる事が多く、もし他社へ新たな申込みをしたことがばれると、一括返済を求められる事もあるので注意が必要です。

 

銀行カードローンで「おまとめ」する。

「おまとめ」を一本化する場合、金利の比較も重要ですが、返済を中心に考えていく必要があります。確かに金利が低くなれば利息の負担を減らす事が出来ますが、低金利というだけで返済をうまく進めていくことができません。

 

カードローン名 実質年利 融資限度額 200万円の実質年利 残高200万円の

毎月返済額

オリックス銀行

カードローン

1.7%~17.8% 800万円 5.0%~12.8% 35,000円
三井住友銀行

カードローン

4.0%~14.5% 800万円 10.0%~12.0% 26,000円
三菱東京UFJ

銀行カードローン

1.8%~14.6% 500万円 9.6%~12.6% 40,000円

 

毎月返済額が高いと「おまとめは出来たけれど返済が続けられない」という事になってしまいますが、反対に返済額を低くすれば返済は楽になりますが「返済が長期化して利息が増える」ことになります。そうならない為にも「返済シミュレーション」を利用して、どういう条件に設定すれば、自分にとって有利な借り換えになるのかを調べてみる必要が有ります。

 

おまとめに成功したら

銀行カードローンで「おまとめ」をする場合、自分で借入先に返済をしなければなりません。審査に通って契約出来たら、気を抜かず、すみやかに最後の詰めの作業を完成させる事が重要です。借入が成功したら、他社借り入れ分をきちんと完済する事が重要で、新規の契約が完了すれば、今借りている他社の借入を、すみやか完済してしまいましょう。

 

次に、 完済済みのローンカードは契約解除して破棄する事です。キャッシングは、解約手続きを済ませないと、個人信用情報センターの情報は契約中のまま残ります。完済した時は解約手続きを済ませ、取引を完全に終了させる事も忘れないようにしましょう。

 

まとめ

消費者金融の「おまとめローン」や銀行カードローンで「おまとめ」が出来れば多くのメリットが生まれます。「おまとめ」に成功すれば、金利は下がり、利息を含めた総返済額は間違いなく少なくなるはずです。しかし、そのメリットをさらに大きなものにするためには、消費者金融の「おまとめローン」ではまとめたメリットが小さくなります。

 

法定金利では100万円以上の借入の場合、15.0%以下にしなければならないのですが、大手消費者金融の上限金利はほぼ18.0%で借りているはずなので、借り換えたとしても、約3%下がるだけになります。銀行カードローンでまとめた場合の金利は、上の表を見てもわかるように12%台まで下がります

 

おまとめの最大の目的は、「金利を下げる事で借入総額を少なくする」という事を考えた時、銀行カードローンはある程度のステータスが必要ですが、「おまとめ」をするのなら、銀行カードローンをおすすめします。